昨日は、1年半ぶりに会社の人と夜、近くのお店で飲んだ。少し飲み過ぎて二日酔いの兆候で頭が重い。
それでは、昨日の続き、
久慈は、NHKの朝の連続TV小説「あまちゃん」のロケ地で全国に知られるようになった。着任時、宿泊したホテルに出演者やスタッフが泊まっていて、朝食時や夜に出演者を見かけることができた。会社の人で最終回にエキストラで出演した人もいた。久慈の秋祭りには「のん」ちゃんが二度も来た。
久慈といえば、海の幸、山の幸、食べ物が美味しい所で、初夏のうに(瓶詰め)、秋の松茸(食べ放題)、冬のいくら・毛蟹。都会では滅多に食べられないものを毎年季節ごとに味わう事ができた。これを目当てに東京からお客さんがいっぱいきた。その度にお相伴に預かり本当にありがたかった。
それでは、仕事のお話、復興工事の二年間は来客・見学の人たちの受け入れを遠慮していたようだが、地上部の工事が完了し、見学者の受け入れも本格化した。そのアテンドも総務課の大きな仕事だ。
震災後、津波が基地を襲う貴重な映像が残っており、これを見学者に見せて、復興工事の状況を説明した。
まず、地下備蓄の基本的な説明すると、地下備蓄は主に北欧の国で行われており、地下の岩盤をくり抜いて、そこに原油を貯蔵する、と言ってもそのままでは、岩盤から染み出してしまうので、水封式と言って地下水の力を利用する。分かりやすく言うと、原油の周りを地下水が囲んで漏れないようにしている。地下岩盤の周りは地下水で満たされており、毎日2千tの地下水が湧き、その湧水を浄化し海に排水するとともに、半分は地下に戻す。このシステムが地上設備で行われる。地上部の1000KLタンクは原油タンクではなく原油を僅かに含んだ湧水が入っている。地上部の油は、ボイラー燃料のA重油のみだ。
こんなことは、石油会社に勤めていても知っている人は、殆どいない。
全国に地下備蓄基地は3箇所あり、日本地下石油備蓄が操業委託を国・JOGMECから受けている。
久慈の他は、愛媛県の菊間、鹿児島県の串木野だ。それぞれ太陽石油、東燃ゼネラル(今はENEOS)が操業している。
日本地下石油備蓄は、石油元売り三社と非鉄金属会社五社の合弁企業で、入社以来初めて他社の人と一緒に仕事をする経験ができて非常によかった。ちなみに社長は、経産省のOBと筆頭株主の太陽石油からの出向者が交互に務めていた。取締役は、総務部長(太陽)三基地の所長(出光、太陽、東燃)、監査役は非鉄会社の出向者が交互に務めていた。後に副所長になって月一回の幹部会に参加するようになって初めて他の会社の人たちと話ができるようになった。いい経験になった。
それでは、今日はこの位にしておこう。