昨日は、在宅勤務で自宅だったが、外は30℃近い暑さで、10月と言うのにまだまだ暑い日は続きそうだ。
さて、今日はどんな話を書こうか。
消防から連絡があり、SSから廃油が流れていると言う。
どうしたのかとあるSSへ行くと、SSの下流域の住民から小川から油のような臭い匂いがすると消防に連絡が会ったとのこと。消防がその小川を遡ると排水溝があり、そこをたどるとウチのSSにたどり着いた。消防は油回収マットで廃油らしきものを回収して当社へ確認にきた。発生源はウチのSSの油水分離層でそこから汚泥が溢れ出したようだ。というよりは、排水口のL字配管が脱落して直接、汚泥が外に出てしまったようだ。
油水分離層はSS内の油分を油水分離して水分だけ雨水として排水する設備だ。構造は簡単で、油は水より軽いので浮くという原理を利用して、いくつかのマスの下から水を次のマスに水を流す。その配管が外れていて前のマスからそのままマスの外に水が流れた様だ。
油水分離層は定期的に清掃している。清掃業者はL字配管が外れていたことを知っていてSSメンバーに知らせていたということだが、誰も知らなかった。あまりみんなこの自体を大きなことと思ってなかったみたいだ。その日の夕方に油水分離層の汚泥を吸い取り、清掃してL字配管を元に戻してその日は解散した。
その日の夜から翌日午前中にかけてすごい豪雨がとなった。その間、社長以下、私とエリマネの四人で対策会議をしていた。手分けして消防署、市役所、県事務所等へ訪問する事になった。
雨が降り止んで、現場を確認すると油分どころか、油吸着マットも跡形もなく流されていた。文字通り、雨で水に流されていた。消防署でも油水分離層のL字配管が外れていたことが原因だと説明、清掃業者が作業中に外れたと業者の責任として説明した。消防から特にお咎めはなく、消防に油吸着マットを返して一件終了した。関係の役所へ自体を報告したが、特に咎められることはなかった。雨水の排水を小川ではなく下水に流す様に住民から依頼が会ったが、設備投資は出光の役割なので、自体を報告して、その旨依頼したが、その後どうなったであろうか。
この件は、豪雨のお陰で事なきを得た貴重な経験だった。
それでは、今日はこれ位にしておく。